あなたは大丈夫?Windows7サポート終了!?

Windows7の延長サポートが2020年1月14日に終了いたしました。

2009年の発売以来10年以上、ビジネスや個人使用において、第一線で使われて来たOSが、一つの節目を迎えたことになります。

1990年、弊社イー・コミュニケーション設立よりさかのぼること10年前に登場したWindows3.0の発売を機に、Windowsは事実上、パーソナルコンピュータOSの標準の地位を確立しました。

以来、インターネットを爆発的に普及させ、その後長らくWindows操作性の基盤となったWindows95、インターネット基盤とOSの統合を図ったWindows98が、2001年のWindows XPの登場まで第一線で使用されるOSの地位を保持し続けます。

1998年から2001年にかけてWindows MEやWindows2000といったOSが発売されていますが、圧倒的シェアを確立するまでにはいたっていません。

こういった、後継OSが発売されているにもかかわらず、レガシーOSを使われ続けるといった傾向はその後も続き、Windows7が発売される2009年までに2006年Windows Vistaが、Windows10が発売される2015年までに2012年Windows8、2013年Windows8.1が、というように発売されていますが、いずれもWindowsXP、Windows7、Windows10といった後継OSへの完全な移行の契機になりえてません。

その理由として、OSがバージョンアップされるたびに要求されるハードウエアスペックが上がること、また アプリケーションやウェブサービス は少なからずOSやブラウザに依存してしまうため、 主要 アプリケーションやウェブサービスもアップグレードする必要があること、等があります。つまりは、OSの要求を満たすハードウエアの調達や主要アプリケーションのアップグレードのための手間や費用が、OSバージョンアップのハードルを上げてしまうのです。

Windowsの発売元であるMicrosoft社は、莫大なコストのかかる製品(Windows OS)の保守・運営費用(ユーザサポート維持と日々顕在化するセキュリティホールや不具合に対応するための改良)を最小化するため、新しいバージョンのOSを発売する度に利用者に新OSへの移行を喚起していますが、前述した理由で移行には相当量の時間が必要になってきたのが実情です。

こ こういった従来の傾向をふまえてMicrosoft社は、Windows10への移行を促すためにWindows10発売時、Windows7/8.1ユーザーを対象に無償でのWindows10アップデートプログラムを提供しました。公式アナウンスでは2016年7月28日までの1年間限定されてきましたが、2020年1月15日現在も継続して利用可能なようです。

発売元のMicrosoft社はこのようにユーザーへのWindows10への移行を促してきましたが、残念ながらすべてのユーザーがWidnwos10に移行しているとは限らないようです。

その理由としては従来のOS同様の理由以外に、以下の問題があります。

Windows10では“Windows as a Service(WasS)”(サービスとしてのWindows)という新たなコンセプトが導入されました。これはOS自体の機能改善や新機能の追加等は3月/9月という頻度でWindows Updateを通じて自動で行うという機能です。よって、今後OS自体の入れ替えは発生しないということであり、Microsoft社も『Windows最後のバージョン』であるとコメントしています。個人ユーザーの立場からすれば、今後OS自体の費用が発生しないということで歓迎すべき事項になりますが、企業の立場からすると少し考え方が異なります。すなわちOSが自動でアップデートされてしまうということは、使っていたアプリケーションがある日突然動かなくなる、という事態が発生する可能性があるということです。そのアプリケーションが日々業務で使用する主要なアプリケーションならば、事態はより深刻です。もちろん、そういった重要な機能の変更を行う場合は、きちんと事前にアナウンスはされるはずですが、そのアナウンスの意味を正確に把握できる人は、限れられた人になる可能性があります。

 ただし、それでも弊社ではWindows10に移行すべきと考えます。

過去Windws95/98、Windows XPと、これまでのWindows歴史の中でも節目となるOSで、サポート終了後もある一定の期間レガシーOSが使い続けられてきた事実はあります。

しかしながら当時と比べると、電子化された個人情報や秘匿すべき情報の量は年々飛躍的にあがってきており、さらにそれを盗もうとする手法は、これも年を追うごとに複雑化・多様化しております。

サポートが終了するということは、それらの情報資産を守るための盾がなくなるということであり、それら情報資産が漏洩した場合の被害実態は、直接被害額や信用といった間接被害額も含めて、OSやハードウエア、ソフトウエアをアップグレードする費用よりもはるかに高額になるためです。

 そういった意味で今の時代に、昔と同じ感覚で、サポート終了したOSを使い続けるということは、盾なしに銃弾の飛び交う戦場を平然と歩く行為に等しいと考えます。

 弊社の提供する『SAKU SAKU Testing』『MASTER CBT Plus』ともに長らくWindows7上での稼働を保証してきましたが、2020年1月14日Windows7サポート終了をもってサポート対象外とさせていただき、Windows7を使用したOS上で起こったあらゆる不具合(情報漏洩・不具合・クラッシュ)は免責事項とさせていただきました。これはサポートのないOSで起こった事象は、弊社でも再現することは難しく、また当然これは保証されうるべき、というOSやブラウザ上の前提がくずれるために、サービスとして成り立たなくなる可能性があるからです。

 ただし現時点では、サポート対象外とさせていただいただけで、既存のユーザ様の環境に関しては、稼働を不可とするようなサービス的なブロックは行っておりません。しかしながら、それが無期限で続くという保証は前述した理由により出来かねますし、近い将来稼働自体を不可とする措置をとらざるをえなくなる日が来ます。

 弊社サービスをご利用いただいているユーザー様にはその点を留意の上、速やかなるWindows10への移行と、引き続きの弊社サービスの利用をよろしくお願いします。

▼ニュースリリースはこちら
http://www.e-coms.co.jp/news/2020/0114/index.html