ざっくり分かるCBT

CBT

CBTとは?

「CBT(シービーティー)」はComputer Based Testingの略称であり、コンピュータ(主にPC)を利用して試験を実施することの総称です。広義の意味として特定の場所に集まって一斉受験するが、受験形態がコンピュータを利用して行うものをCBT、自宅や会社の自席、スマートフォン等のモバイル端末などで、特定の場所や時間に集まることなく、受験者の好きな時間に受験することを特にIBT(Internet Based Testing)という場合もあります。これに対し、紙へ記入してもらうことで試験を実施することを「紙試験」と呼ばれることがあります。

CBTと紙試験の違い

「紙試験」では多くの場合、試験日や会場が指定されており、受験機会が限られるというデメリットがありました。

一方で一般的な「CBT」では、受験者がインターネットで都合の良い会場と日程を予約できるため、受験者の利便性を向上できるようになりました。また、問題および回答用紙の印刷がなくなり採点もリアルタイムで可能となるため、試験運用団体の負荷およびコストを軽減できるというのもCBTならではのメリットです。

CBTはどんなところで使われているか?

CBTは、欧米で生み出された手法で、アメリカでは大学入試や運転免許試験においてもCBTが採用されています。

日本では、長らくIT系試験での採用が多い状況でしたが、金融を中心とした業界試験、医師国家試験/薬剤師国家試験の一部においてもCBTが利用されるようになりました。

現在は、情報処理国家試験のITパスポートでも採用され、2020年度以降にセンター試験でもCBT化が実現する予定です。