江戸時代から最新テクノロジーを追求する町

イーコミの本社は、港区六本木2丁目にあります。六本木は世界中から観光客が訪れるとともに最新のインテリジェントビルが林立する最先端の町ですが、本社のある場所は昭和42年(1967)までは「麻布箪笥町」という町名だったそうです。

三河台公園に設置されている旧町名の案内板

町名の由来は、江戸時代初期の寛永8年(1631)に幕府にはじめて御箪笥奉行がおかれ、所属の同心がこの地に屋敷を設けことだそうです。ここで「箪笥」とは、家具のタンスではなく、武具のことです。当時を想像すると、武家政権である幕府にとって武具はその力のよりどころであり、鎖国中といえ世界から最新の技術があつめられ、それを使いこなす精鋭の技術者があつまる町だったのではないでしょうか。

現在の旧麻布箪笥町地区には、当社をはじめとしてIT系の企業が集積しており、入居するビルを含めて近隣のビルからは多くの上場企業を輩出しています。2014年には1階に入居されていた会社がマザーズに上場しましたよね。 わたしたちも歴史に想いを馳せつつも未来を展望し、江戸の先達や現代の先輩企業に負けないように、この地でもっと大きな花を咲かせたいと思います。

町会の掲示板(谷町箪笥町町会の意味、後ろにみえるのが「たんす歩道橋」)

「箪笥町」の地名はほとんど残っていませんが、イーコミが入居するビルから溜池方面にある六本木通りを跨ぐ歩道橋は「たんす歩道橋」といいます。弊社にお越しの際、お時間が許せば歴史散歩などもいかがでしょうか。